【インストルメンタル】

 

【混声三部合唱ADA】




地球の鼓動




作詞:弥勒 作曲:瑞木薫 arr:瑞木薫


混声三部合唱曲



「地球の鼓動」(〜新・中学生のクラス合唱曲集/音楽之友社〜)




聞こえてくるだろ 地球の鼓動が
寄せては返す波 はるかなる時を越え
青い海原に 白い帆をあげて
風を感じたとき やさしさに抱かれる

空を焦がし 昇る太陽
憧れよりも もっと遠くに見える
夢の破片(かけら) 探しに行く朝が来たよ

春には春の花が咲きほこり
夏には夏の 鳥が舞うよ 大空高く
もしもきみが いつの日にか
ひとりぼっちだと
めげそうな夜があったとしても

秋には秋の 星が瞬いて
冬には冬の 雪が頬で溶けていくよに
いつだって そばにいるよ
そっと包み込む 地球の
鼓動が聞こえてくるだろう




  • episode1
    この歌には格別の思いがある。
    2004年初夏。2年ぶりに書き上げた詞だ。

    ずっと詞が書けない時期があった。
    精神的ショックが原因してると思うが、集中力がなくなって、ろくな作品が書けない。
    それでも無理矢理に作って、ボツになって・・・すっかり自信をなくして、書くことが怖くなってしまった。
    もう、書けないや・・・
    本気で「筆を折ろう」と思い(いまなら「ワードを壊す」とでも言うのかな?)違う分野の仕事を始めた。
    しばらくして、知り合いから「作詞家を探してる作曲家がいる」と紹介されたのが瑞木薫さん。
    断ることもできず、曲が送られてきてしまった。いいメロディだった。
    が、中学生の混声三部合唱用の詞は、書いたことがなかった。しばらくは書く気になれず、締切がせまる。
    一度引き受けた仕事には責任があるので、やるしかない。
    で、中学生の合唱曲というものにどんな作品があるのか調べているうちに・・・
    私の書く隙間を見つけた。
    中学生たちに伝えたいメッセージがある、彼らの心を動かしてみたい、と思えるものがあった。
    詞が完成したときに「やった!」と手ごたえを感じた。拒否されたら、という不安や恐怖もつきまとう。
    でも作詞家人生にピリオドを打つ「最後の詞」のつもりで書いた。
    自分へのはなむけになるような作品になったので、やるだけやったような妙に満ち足りた気持ちもあった。
    その時の瑞木さんからのメール・・・「私としましては、このような歌詞を待ち望んでおりました。図抜けています……」
    これはプリントアウトして、いまでも日記に貼ってあります。
    「これで続けられる」・・・と、本当にうれしかった。
    この詞は私にとっての「再生」の詞なんです。

    そして、ず〜〜〜〜〜っと、黙って待っていてくれた西島三重子さんがいる。
    「地球の鼓動」を書き上げた直後くらいに、「そろそろ書いてもいいんじゃない?」と言われたときは、びっくりした。
    「心の傷が回復するまで、いままで見守っていたけどさ」
    「これからはどんどん、言っていくから、書いてもらうから、ね」
    この人はぜ〜んぶわかっていたんだなぁ。
    いろいろな人との出会いもあった。
    そして2004年秋、2曲目に書いたのが「プレゼント」です。


  • episode2
    その後の「地球の鼓動」
    ◇2004年9月 「教育音楽」10月号(音楽之友社刊)に譜面掲載
    ◇2005年3月 合唱曲集「地球の鼓動」CD付き発売
    ◇2005年5月 「教育音楽 中・高版6月号」(5/18)にマイナスワンCD付き発売
    ◇2007年12月 ニューヒットコーラス ベストソング 改訂版発売


  • 多くの方からのメッセージも届いています。
    ◇みろくぶろぐ
    「地球の鼓動」へのメッセージ

    「地球の鼓動」記事一覧

    ◇むじかもでるな(瑞木さんのサイト)
    「地球の鼓動」演奏の指針